成田空港温泉 空の湯
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成田空港温泉空の湯における温泉付随ガス利用開始について

  • 2024.05.21
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三栄メンテナンス株式会社(千葉県山武郡芝山町)は、2018 年 6 月より成田空港南側に隣接する芝山町香山新田において温泉掘削を行い、2019 年 12 月より温浴施設「成田空港温泉空の湯」を運営しています。

 

当施設で地下 1,013m から汲み上げる温泉水には付随天然ガスが含まれており、その主成分はメタンガスです。一般的な温泉施設と同様に付随ガスは大気放散されてきたところですが、メタンガスは CO2 の約 25 倍の温暖化効果があると言われ、また、地下資源の有効活用の観点からも、開業当初よりこの活用方法を模索し、芝山町、千葉県、経済産業省、成田国際空港株式会社との協議を重ねてきました。

 

2019 年 12 月に芝山町と当社は、「成田空港温泉空の湯の災害時における利用に関する協定書」を締結、2022 年 6 月には両者を共同鉱業権者として千葉県から鉱業権の譲渡を受け、温泉付随ガス利活用事業を推進していくこととなりました。その後、経済産業省より鉱業法に基づく施業案の認可を受け、鉱業事務所設置届の提出を経て、2024 年 5 月 1 日に鉱山保安法の規定により保安規程等を提出し、同年 5 月 2 日よりガス利用が可能となりました。

 

設備は、新設したコージェネレーション発電機でガスを燃焼させることにより発電と同時に熱エネルギーも回収します。これらを温浴施設の照明、空調および給湯の昇温等で自家消費することにより、年間約 380 万円に相当する電気代・ガス代を削減するとともに、地球温暖化対策にも寄与するものです。

 

芝山町と当社は、今後も更に発展、機能強化される成田空港と共に、地域振興と環境負荷軽減に貢献して参ります。

 

概要

成田空港温泉空の湯 延べ床面積 約 3,900 ㎡(地上 3 階建)
利用客数 1,000 人/日、カプセルホテル 120 室、駐車場 300 台
鉱山名 芝山鉱山(鉱業法に基づく鉱山)
ガス量 141.3Nm3/日
ガス成分 CH4(メタン)95%以上
CO2(二酸化炭素)4.5% C2(エタン)微量
発電設備 マイクロコジェネレーションシステム(ヤンマー製)
発生エネルギー(発電量 25kw、発生熱量 38.8kw)
稼働開始日 2024 年 5 月 15 日(水)
設置費用 5,021 万円(うち、補助金 1,666 万円を利用)
*環境省令和 3 年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金
(再エネ熱利用・自家消費型再エネ発電等の価格低減促進事業)
投資回収年数 8.8 年

 

稼働開始の様子はこちら

 

 

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